産業廃棄物処理業の許可申請に関する講習会について解説します!

お役立ち記事

産業廃棄物収集運搬業を行うにあたって、産業廃棄物の適正な処理を行う為に必要な専門的知識及び技能を習得する為に『公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター』が実施する講習を受講している事が必要です。逆に言えば、講習を受講していなければ許可を受けることはできないので、許可の申請手続き上、重要な位置づけがなされています。本記事では、この講習会について詳しく見ていくことにしましょう!

廃棄物処理法
第14条5項1号

都道府県知事は、第一項の許可の申請が次の各号のいずれにも適合していると認めるときでなければ、同項の許可をしてはならない。
一.その事業の用に供する施設及び申請者の能力がその事業を的確に、かつ、継続して行うに足りるものとして環境省令で定める基準に適合するものであること。

講習の内容

収集運搬業/処分運搬業に関する講習は、産業廃棄物と特別産業廃棄物のどちらを収集運搬・処分するかによって講習内容が異なります。
特別管理産業廃棄物の収集・運搬過程の修了証は、産業廃棄物収集運搬許可申請にも使用できますが、産業廃棄物の収集・運搬過程の修了証では、特別管理産業廃棄物の許可申請は出来ませんのでご注意ください。

※処理業(新規)講習会の種類:業の許可申請ができる修了証の種類の記載参照

講習会の内容は、廃棄物処理法に基づいて産業廃棄物の適正な処理を行うために必要な専門的知識と技能を習得するための講習になります。オンラインでの受講も可能になっているため、会場まで移動しなければならない時間を短縮できることは非常にメリットだと言えます。講習会を受講後、各地域の指定された会場で試験を受験する必要があります。試験は対面での受験になりますので、ご注意ください。

講習の受講者について

受講資格はありませんので、学歴や実務経験問わずどなたでも受講は可能です。許可を取得する場合、個人で産廃収集運搬業を行う場合は事業主本人又は収集運搬業を行う区域にある事業場の代表者が対象者となります。法人の場合は法人の役員まあは収集運搬業を行う区域にある事業場の代表者が受講対象者となります。

受講料や講習期間は?

講習会の種類(新規)受講料講習期間
産業廃棄物の収集・運搬過程オンライン-25,300円
対面-29,700円
オンライン-約12時間
対面-2日間
産業廃棄物の処分過程オンライン-37,400円
対面-46,200円
オンライン-約19時間
対面-3.5日間

こちらに図を添付させていただきましたが、取得したい許可、受講料や講習期間等が変わってきます。

講習受講後に修了試験がありますので、試験に合格しないと修了証はもらえません。
合格率が高い試験ではありますが、不合格者もいます。また、試験に合格できなかった場合には、講習受講日の翌年度末までの試験を原則として2回まで再受験できます。※再々試験でも合格できなかった場合は、もう一度、講習を受ける段階からやり直しとなります。

修了試験は講習内容から出題されます。出題形式マークシートにより○×方式及び四者択一にて出題されます。修了試験の合格基準や出題例はこちらのリンクを参考にしてください。

会場や開催日は?

講習は受講さえすれば、受講者の住所に関係なく試験会場を選択することができます。一日でも早く許可申請をする必要があれば直近の講習を受けるために遠方の会場で受講しても良いですし、時間に余裕があれば近くの会場での開催を待つ形でも良いでしょう。
講習には定員がありますので、早めの予約が大切です。地方では年間を通しての開催日数が少ないため、遠方まで受験しにいかなければならない可能性が高くなります。

講習会の申込方法は『インターネット申込』のみです。
インターネット申込の場合は上記、公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センターのHPから手続きが出来ます。

試験に合格したら

講習後の試験に合格した場合、試験から約2週間後に修了証が郵送で届きます。産廃収集運搬業の許可申請の際に必要になりますので、紛失しないように注意しましょう。

まとめ

申請先が複数あったり、手続きに時間をかけずに事業に集中したいといた場合は行政書士へ依頼することを検討いただけると幸いです。

一度、気軽に行政書士に相談してみることをお勧めいたします。お電話・メールでもご相談は無料です。お気軽にお問合せください。煩わしい手続きは専門家に任せて、本業に注力することを強くお薦めいたします。遠方地域で申請に行けない場合やお急ぎの場合は是非弊所にお問い合わせください。